相続放棄した後に未払いの医療費・家賃の請求書が届いたらどうする?——支払う義務はあるのか

相続放棄後に故人宛の医療費・家賃・公共料金の請求書が届いても、原則支払う義務はありません。正しい対応方法と注意点を解説します。

相続放棄をしても請求書は届く

家庭裁判所で相続放棄が受理されても、病院や家主、電力会社などの債権者にその事実が自動的に通知されるわけではありません。そのため、故人宛の未払い医療費や家賃、水道光熱費の請求書がしばらく届き続けることは珍しくありません。請求書が届いたからといって「支払わなければならない」と慌てて振り込んでしまうと、民法上「単純承認」とみなされ、相続放棄の効力が否定されるおそれがあります。まずは落ち着いて、相続放棄が既に受理されているかどうかを確認しましょう。

正しい対応方法

  • 支払わない:相続放棄が受理された後の債務は相続人に支払い義務がありません。うっかり故人の口座や自分の財布から支払わないよう注意してください。
  • 受理証明書を提示する:家庭裁判所が発行する「相続放棄申述受理証明書」のコピーを債権者に送付すれば、以後の請求は止まるのが一般的です。
  • 他の相続人・管理人に連絡する:相続人全員が放棄した場合、最終的には相続財産清算人が選任され、そちらで債務整理が行われます。

まとめ

相続放棄後に届く請求書は、放棄した相続人には支払い義務がないのが原則です。焦って支払うと相続放棄の効力に影響しかねないため、まずは受理証明書を準備し、債権者に事実を伝えることが最優先の対応となります。

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